西瓜 Studio Ver.0.34 アニメーション機能について
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 Ver.0.3で新たに実装されたアニメーション機能について説明します。

1.レイヤー機構の導入
 以前のバージョンでは、同時に表示できる画像は、「背景」と中央・左・右の「キャラクタ」の全部で4つだけでした。
 Ver.0.3では、この欠点を解消するためにレイヤー機構が導入されました。レイヤーの段数は、背景の1段とキャラクタの10段で、合わせて11段です。それぞれのレイヤーに1つずつ画像を表示でき、それらを重ね合わせた結果がウィンドウに表示されます。
 以前の「キャラクタ」イベントで操作する中央・左・右のキャラクタは、それぞれレイヤー1、2、3に対応します。

2.アニメーション機能の使い方
 アニメーション機能は、次の4つの動作から成ります。

 画像がロードされていないレイヤーに対して操作を行ったときは、指定した画像がレイヤーにロードされます。このとき、不透明度に0以外の値を指定すると、同時にフェードインが行われます。
 画像がロードされているレイヤーに対して、画像名を"NOCHANGE"と指定して操作した場合、アニメーションが行われます。実行時のレイヤーのパラメタから、指定したパラメタに移行するように、アニメーションされます。
 画像がロードされているレイヤーに対して、画像名を指定しないで操作した場合、画像が破棄されます。このとき、実行時のレイヤーの不透明度が0以外の場合、フェードアウトが行われます。パラメタで指定した不透明度は無視されます。
 画像がロードされているレイヤーに対して、画像名を指定して操作した場合、実行時にロードされている画像がフェードアウト・破棄され、指定した画像がロード・フェードインされます。

3.旧来の「キャラクタ」イベントについて
 中央・左・右のキャラクタは、それぞれレイヤー1、2、3に対応します。一般的なキャラクタの表示には、アニメーションイベントではなく、キャラクタイベントを使います。
 キャラクタイベントは、実行時にアニメーションイベントに変換されます。アニメーションイベントではキャラクタの不透明度を指定できますが、キャラクタイベントでは、不透明度は常に255になります。キャラクタイベントでも"NOCHANGE"キーワードは使えますが、「縦方向の整列」の変更による上下方向の移動しか行えません。

4.旧来の「背景」イベントについて
 背景レイヤーを操作します。このイベントは、すべてのレイヤーの画像を破棄して、それらをフェードアウトしながら、新たな背景画像をフェードインします。同じ動作をアニメーションイベントで行うよりも、はるかに高速な処理が可能です。

5.Ver.0.34で実装された拡大率について
 Ver.0.34では、Ver.0.3の時点で利用できなかった拡大率が、利用できるようになりました。ただし、以下の問題点が残っています。
 ・拡大率が100%以外の時には、不透明度は強制的に255に固定される。
 ・クロスフェード時には、拡大率は無視される。
 これらは描画の高速化のためです。将来的には改善したいと思っています。