Ver.0.3で新たに実装されたアニメーション機能について説明します。
1.レイヤー機構の導入
以前のバージョンでは、同時に表示できる画像は、「背景」と中央・左・右の「キャラクタ」の全部で4つだけでした。
Ver.0.3では、この欠点を解消するためにレイヤー機構が導入されました。レイヤーの段数は、背景の1段とキャラクタの10段で、合わせて11段です。それぞれのレイヤーに1つずつ画像を表示でき、それらを重ね合わせた結果がウィンドウに表示されます。
以前の「キャラクタ」イベントで操作する中央・左・右のキャラクタは、それぞれレイヤー1、2、3に対応します。
2.アニメーション機能の使い方
アニメーション機能は、次の4つの動作から成ります。
3.旧来の「キャラクタ」イベントについて
中央・左・右のキャラクタは、それぞれレイヤー1、2、3に対応します。一般的なキャラクタの表示には、アニメーションイベントではなく、キャラクタイベントを使います。
キャラクタイベントは、実行時にアニメーションイベントに変換されます。アニメーションイベントではキャラクタの不透明度を指定できますが、キャラクタイベントでは、不透明度は常に255になります。キャラクタイベントでも"NOCHANGE"キーワードは使えますが、「縦方向の整列」の変更による上下方向の移動しか行えません。
4.旧来の「背景」イベントについて
背景レイヤーを操作します。このイベントは、すべてのレイヤーの画像を破棄して、それらをフェードアウトしながら、新たな背景画像をフェードインします。同じ動作をアニメーションイベントで行うよりも、はるかに高速な処理が可能です。
5.Ver.0.34で実装された拡大率について
Ver.0.34では、Ver.0.3の時点で利用できなかった拡大率が、利用できるようになりました。ただし、以下の問題点が残っています。
・拡大率が100%以外の時には、不透明度は強制的に255に固定される。
・クロスフェード時には、拡大率は無視される。
これらは描画の高速化のためです。将来的には改善したいと思っています。